抄録
H-052
複合類似度法における辞書データが低品質文字認識に与える影響
熊谷将也・片山英昭・池野成高・池本幸平・中田健一(舞鶴高専)
近年,交通・物流分野における文字認識の実用化にあたり,信頼性向上という観点から,汚れた文字や一部が欠けた文字などの低品質文字を精度良く認識する技術が強く望まれている。そこで,手書き文字やファクシミリなどの低品質文字認識に一般的に用いられる複合類似度法を用いて文字認識を行う。複合類似度法は,認識に用いる辞書データが最終的な認識率に大きく影響する。辞書データは,複数の学習データから作成され,その学習データの数や種類により組み合わせが数多く存在する。そこで本研究では,学習データの数や種類が認識率に与える影響をそれぞれ検討し,高い認識率が得られる最適な辞書データを作成した。