抄録
H-029
リーチ長変動検出型BP-RRCによる物体検出
山内 仁(岡山県大)・野田一成(岡山県大/倉敷紡績)・滝本裕則・金川明弘(岡山県大)
時系列画像からの出現物体検出・分離は,複雑な情景や照明変動などのため,困難な問題である.これに対して,照明変動に頑健な手法としてBP-RRCが提案されているが,画素間の輝度差に基づいているため,局所的な輝度変化には対応困難である.本稿では,BP-RRCの手法に基づいた,照明変動の影響を受け難いエッジ特徴を用いた手法を提案する.提案手法は,リーチ点決定に隣接画素間の輝度差を用い,その際に用いる閾値は輝度変化の分散値を用いて動的に決定する.また,類似性評価はリーチ長の変動を検出することによって行うが,その際の変動許容量を漸次的に変化させることにより,環境の多様性に対応する.