抄録
H-021
消失点検出における四面体体積最小化法の提案
鈴木 卓・東海林健二・外山 史・宮道寿一(宇都宮大)
消失点は,三次元空間中の物体の向きの情報を得られるため,対象物体の三次元形状の計測や復元,またカメラキャリブレーションに有効な情報となる.本論文では,平行線分群を扱え,尚且つ高精度の消失点検出が可能な四面体体積最小化法を提案する.四面体体積最小化法とは,ガウス球の中心とガウス球面上の消失点と画像平面上の線分の両端点の計4点で構成される四面体の体積二乗和を最小化することであり,これを用いることにより,線分クラスタリングと消失点位置の計算を同時に行うことができる.