抄録
H-017
視体積交差におけるカメラ位置のずれが復元形状に及ぼす影響
高橋 将・東海林健二・外山 史・宮道壽一(宇都宮大)
3次元形状復元手法の一つに視体積交差がある.視体積交差を用いて3次元形状を正しく復元するためには,カメラ内部パラメータはもちろん,カメラの位置と姿勢を表す外部パラメータが正確でなければならない.可搬のカメラで撮影する場合は,撮影のたびに外部パラメータを計測する必要がある.我々はこれまで,カメラ位置のみを計測して,姿勢をシルエットの無効領域最小化により決定する手法を提案してきた.本稿では,カメラ位置計測の誤差が復元形状に与える影響をシミュレーション実験により検討し,提案手法がカメラの位置ずれに比較的頑健であることを示す.