抄録
H-005
画像認識による歩行者検知システムのための画像解析
猿田和樹(秋田県大)・髙橋 圭(日立情報システムズ)・矢島陽介(宇都宮大)・寺田裕樹・陳 国躍(秋田県大)
近年,車載カメラ映像から画像認識技術により歩行者を検知し,運転者の注意を喚起するシステムが実用段階となっている。しかし,歩行者の背景の影響が大きいこと,歩行者の大きさや姿勢などが多種多様であること,歩行者候補領域を定めた際に領域内における歩行者の位置ずれが検知精度に影響を及ぼすなど,他の特定物体の認識と比べ課題も多いのが現状である。本研究では,夜間の歩行者画像を対象とし,歩行者画像から得られる勾配強度の分析や主成分分析などにより,歩行者検知に有効な領域や検知精度に影響を及ぼす問題点について考察する。