抄録
G-025
ハートレートモニターを用いたストレス管理システムの開発
高橋知央(釧路公大)・林 秀彦(鳴門教育大)・皆月昭則(釧路公大)
近年,気分障害患者が大幅に増加しており,平成20年には104万人にのぼっている.現代社会では私達は日常的に精神負荷を抱えており,高い発症リスクの可能性がある. 心の病の特徴として,無意識レベルで発症リスクが高まっていく背景が挙げられる.その背景から自身のストレスレベルを客観的かつ定量的に評価し,内的シグナルを自覚させることが重要である.そして,発症リスクと自己管理に対する意識を高めてもらい,リスクが高い場合には受診へと導く気づき的要素が必要である. 本研究ではストレスに影響を受ける脈拍に着目し,内的シグナルをシステムで可視化することによって疾病リスクに対する自己管理を支援することが可能である.