抄録
G-009
引込み半径の制御が可能な連想記憶モデルとその意義
千賀大輔・矢内浩文(茨城大)
相関行列型の連想記憶モデルでは,記憶の引込み半径が記憶量と連動し,記憶量が少なければ半径が小さくなる.このことは,連想記憶をさまざまな情報処理の要素として利用する可能性を考慮すると望ましい性質とはいえない.本研究では,非単調ニューロンを一般化した2段ダイナミクスニューロンを用いた連想記憶モデルの引込み半径をコンピュータ・シミュレーションによって解析し,パラメータ設定と引込み半径の関係を相図の形で得る事が出来た.これにより,要求される機能に応じた引込み半径の設定が可能となる.