抄録
F-019
栄養情報を用いた目的指向料理推薦システムの試作
植田嗣也(名工大)・伊藤孝行(名工大/東大)・岩上将史(名工大)
生活改善のための献立を決めるには栄養素に関する専門的な知識が必要であるが,そのような知識を持たない一般利用者が目的の料理を検索することは難しい.そこで本稿ではWEBページ上の栄養に関する情報を活用し,ユーザの目的に応じた料理推薦システムを提案する.本システムによりユーザは栄養に関する高度な知識を必要とせずに料理レシピを検索することが可能となる.評価実験では,手計算で栄養情報を計算した場合とシステムが栄養情報を計算した場合の推薦結果を比較した.人手で計算した料理集合を正解集合とした場合,本システムのF値の平均値は0.64でありランダムに料理を選んだ場合に比べて,良好な推薦を行うことができたと考えられる.