抄録
F-009
観点を利用した関連度計算方式の拡張
古田哲朗・吉村枝里子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
関連度計算方式とは2つの概念間の関連の強さを関連度という値により定量的に表現する手法である.本稿では関連度計算方式を拡張した観点付き関連度計算方式について述べる.人間は2つの概念間の関連性を考える時,何らかの観点によりその関連性を変化させていると考える.例えば「飛行機と自動車」,「飛行機と鳥」の関連性について考えた時,観点「乗り物」を用いた場合は「飛行機と自動車」,観点「飛ぶ」を用いた場合は「飛行機と鳥」の方が関連性が高くなると考えられる.観点を用いることによって関連度を変化させ,より人間の感覚に近い関連度計算方式を実現する.