抄録
E-056
携帯電話における入力誤り自動訂正手法の日常的な文章に対する有効性について
菊地直樹・松原雅文・Goutam Chakraborty・馬淵浩司(岩手県大)
現在,携帯電話で用いられている日本語入力手法は,1つのキーに複数のかな文字が割り当てられており,入力のために必要な打鍵数が多いという特徴がある.そのため誤入力が発生すると,訂正のために打鍵数が増加し,迅速な入力が困難となってしまう. その問題を解決するため,誤りを含む入力文字列に対して,かな漢字変換を行った際に,誤入力を自動で訂正する手法を提案している.訂正の際には,携帯電話での文字入力傾向を重みとして利用する. 本稿では,日常的な文章に対し,本手法を用いて訂正処理を行い,得られた結果より本手法の有効性を示す.