抄録
E-029
新聞記事からの複合語概念表記の獲得
柳瀬秀夫・芋野美紗子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
人とコンピュータ間の円滑なコミュニケーションでは,コンピュータが人と同様の言葉の知識を保持しておく必要があると考えられる.概念ベースはこのような言葉の知識を一定の形式で集約した知識ベースである.概念ベースには約12万語の語が登録されているのだが,複合語については登録数が少ない.複合語は会話などで常用され,言葉の知識として重要である.そこで本稿では複合語を概念ベースに登録することを前提に,新聞記事からの複合語概念表記の獲得手法を提案する.獲得の流れとして,品詞情報を利用し候補の語を挙げた後,表記などの情報を利用し一般性の低い語の除去を行った上で獲得する語を決定する.