抄録
E-015
音声に含まれる感情量の定量化のための検討
川村 剛・松澤直之・政倉祐子・大野澄雄(東京工科大)
自然会話音声に含まれる感情を感情量として定量化するために評価実験が行われている。プルチックが定義した感情モデルのようにはっきりと区別された感情ラベルを用いられることが多い。しかし、自然会話音声が必ずしも単一の明確な感情のみを含むとは限らない。一方で森らは感情量を聞き手が知覚する感情的印象を表す6軸で評価している。また、MehrabianのPAD scalesは感情的印象空間で感情を定義している。森らの6軸とPAD scalesは共通する部分がある。この報告では会話音声の感情量の定量化においてプルチックの基本感情、森らの6軸およびPAD scales間の関係について検討した結果を述べる。