抄録
D-027
広域分散環境におけるKVSの性能に関する一考察
堀内浩基・山口実靖(工学院大)
 近年,クラウドコンピューティングの普及に伴い,データベースのスケーラビリティの確保が問題視され,この解決策として KVSが注目されている.従来のRDBはデータベースの一貫性が重要視されていたため,データベースの規模が大きくなるにつれ, トランザクションが低下していた.KVSは,キーとバリューのみで構成されたシンプルなデータ構造のため,スケールアウトしやすく 大規模なデータベースに向いていると考えられている.  本稿では,代表的なKVSの一つであるCassandraを用い,広域分散環境を想定した遅延環境で基本性能調査を行い,考察を行った.