抄録
C-024
起動時検証処理の省略によるJavaTM起動高速化方式の検討
福井大輔(日立)
組込み向けJava仮想マシンにおいて、Javaプログラムの起動時間の長さが課題となっている。そこで本研究では、Javaプログラムの起動時に一部クラスファイルの検証処理を省略することで、Javaプログラムの起動時間を短縮する方式について検討を行った。まず、初回起動時に専用のプロファイラを用いて起動時にロードされるクラスファイル群を特定し、当該クラスファイル群をJavaアーカイブファイルの先頭部分に格納する。次回起動時に当該クラスファイル群をJavaアーカイブファイルの先頭部分から一括ロードし、さらに検証処理を省略することで起動時間を短縮する。検討の結果、起動時間を20%削減できる見込みを得た。