抄録
B-052
仮想機械ライブマイグレーションの統合方式
都築俊徳・梅澤 猛・大澤範高(千葉大)
ハイパーバイザにおいて仮想機械(VM)をホスト間で移動する際にVMの停止時間を最小限にし、移動中のVMを通常動作時と同様に扱えるライブマイグレーションには、VMを移動先で再起動する前にメモリを最大限転送するプレコピーと再起動後にメモリの大部分を転送するポストコピーの2つの主な手法がある。プレコピーはメモリの書き換えが多いアプリケーションが動作している場合、転送にかかるトラフィックが多くなり、ポストコピーはネットワーク越しのページフォルトが発生し、応答時間が長くなる問題がある。本研究では既存の手法を統合し、様々なメモリアクセスパターンをもったアプリケーションが動作するVMのライブマイグレーションを改善する。