抄録
B-029
ボランティアコンピューティングにおける功績値評価に基づいた探索問題解決手法
伊草拓哉・松澤智史・武田正之(東理大)
本論文では実行順序依存な探索問題を扱うボランティアコンピューティング(VC)プロジェクトを高い信頼性と処理性能で実行することを目的に、功績値に基づいたクラスタリングを行う手法を提案する.BOINCに代表される従来のマスタ・ワーカモデルでは,各ノードの処理性能や正しい結果を返す確率などを考慮せずにタスク配布を行っている.本手法ではノードの功績値を指標としてクラスタリングし,その値に応じたタスクの配布や冗長性の決定をすることで,より高効率で信頼性の高いシステムとなる.また,シミュレーション実験によって本手法が従来の手法に比べ高効率かつ高信頼であることを確認する.