抄録
B-019
PC操作履歴を用いたプロジェクト管理システム
楯 武士・戸田直美・伊藤智子・長森藤江(NTTコムウェア)
WBS(Work Breakdown Structure)を用いてソフトウェア開発プロジェクトの進捗や工数を管理する手法が広く用いられている.しかし,該手法はプロジェクトの作業者本人の作業報告に基づいているため,その報告にミスや虚偽があると正しく管理することはできない.筆者らは,プロジェクト管理者が客観的にプロジェクトの状況を把握することを目的として,作業者のPC操作履歴を元に,作業者の実施した作業工数をWBS単位で機械的に算出するプロジェクト管理システムを考案した.本論文では,本システムの概要とともに,本システムの算出データの確からしさを実験的に評価する方法,及びその評価結果について述べる.