抄録
A-027
整数ナップザック問題を対象としたQuantum-Inspired Evolutionary Algorithmの基礎検討
飯村伊智郎(熊本県大)・森山賀文(有明工業高専)・中山 茂(鹿児島大)
Quantum-inspired Evolutionary Algorithm(QEA)では量子ビットを模倣した表現(量子ビット表現)を遺伝子に用い,ユニタリ変換で進化を繰返すことで,従来のGAよりも少ない個体でより短時間で解を発見できることが,0-1ナップザック問題(0-1KP)を対象とした実験で確認されている.また筆者らはQEA based on Pair Swap(QEAPS)を提案し,0-1KPを用いた実験でQEAに比べより高い確率で最適解を発見できることを示した.しかしながら,これらの遺伝子表現ではバイナリ型の遺伝子のみしか扱うことができない.本研究では量子ビット表現を用いても整数型の遺伝子表現を可能とする表現法を提案し,整数KPを対象とした実験を通して評価する.