テンポ曲線と隠れマルコフモデルを用いた多 声音楽MIDI演奏のリズムとテンポの同時推定

Joint Estimation of Rhythm and Tempo of Polyphonic MIDI Performance Using Tempo Curve and Hidden Markov Models

武田晴登*1,西本卓也*2,嵯峨山茂樹*2
*1 関西学院大学理工学研究科/ヒューマンメディア研究センター
*2 東京大学大学院情報理工学系研究科

5.1 節:テンポ曲線推定の実験検証

  • テンポ曲線に基づいて生成したMIDIファイル:elise.mid

5.2 節:テンポトラッキング

5.3 節:楽譜の音価推定

  • 評価実験に使用したデータは以下の2つです。
    • 演奏者Aによるブルクミュラーの練習曲(作品100、全25曲)の演奏: burgmuller.zip
    • 演奏者Bによるショパン、シューマンの演奏は、Lubetsky氏のホームページからファイルを入手できます。 本研究では、Lubetsky氏による下記の演奏を記録したMIDIファイルを、氏の許可を得て 使用しました。   
           
      • シューマン作曲「子供の情景」作品15より第3、4、5、6、7、9、11、12番の8曲 
      • ショパン作曲マズルカより作品6ー3、7ー2, 7ー4、33−1の4曲
  • 論文中の図11の掲載した自動変換した楽譜の全体: ex.pdf

    • 推定結果を見やすくするために、リズム推定結果を楽譜変換しました。 しかし論文中で断っているように、演奏から最終的な楽譜とするには、リズム の推定だけでは不十分で、調、音階名、声部等の情報のように、リズム譜の音 価以外に多くの音楽的要素の情報が必要です。これらの情報については推定を 行っていないので、本手法により求めた音価から復元した楽譜は、リズム以外 の情報が不足から原楽譜とは異なるものとなっています。
    • ここで示しているものは、調性は人手で与え、ある音高を境に声部を分離 して、楽譜を復元したものです。生成したabc楽譜記述言語で書かれた楽譜の情報のファイルは、こちら (ex.abc)です。
本研究については、著者の サイトでより詳細に紹介していく予定です。(2007年1月9日)