4. 研究会将来ビジョン調査委員会での
議論の進め方について


  1. 的を絞って幾つかの徹底的な改革をするという場合、大切なことは大もとのあるべき姿についての合意である。あるべき姿がきちんとできていないためにたくさんの議論が生まれてしまう。
  2. 将来ビジョン立案においてフリーディスカッションからは何も成果は出ない。きちんとしたプロセスに従って短期間に具体的な提案を出すべきである。戦略立案も業務改革もトップの強い意志によるトップダウンで実施しないと成功しない。また、全方向的な改革は現実的ではない。課題・改革テーマを重点化・特化して行い、「一点突破全面展開」により、学会全体の活性化に反映させる。
  3. 現在は、当事者の研究会が議論をして改革の方向を見い出そうとしているが(他学会でも同様)、この方法では、改革ではなく、多少の改善程度の成果しか得られない。大きな改革はボトムアップではなく、当事者の殻に閉じない第三者が少数のドラフトでトップダウンで進めることが大切であり、当事者はそこから出されたアイデアについての実現可能性や考えられる影響を検討すれば良い。当事者レベルで議論をしていると現在のように検討項目ばかり上がってしまって、その全てに対応しようとすると内容が薄まってしまう。重点指向で行うことが大切である。
  4. 市場分析、学会の現状分析からの課題抽出が必要である。(アンケート結果等にあるように現状分析はほぼできているように思われるが、その掘り下げがまだ足りない。)また具体的な改革としては、学会のあるべき姿をきちんと捉えた上で現状の問題点を抽出・整理して解決策を立案する。(関係者の合意形成、自己革新が大切)
  5. ビックユーザーからの意見ばかりではなく、もっと幅を広げたヒアリングも必要ではないか。
  6. 大きな改革には少数の委員会メンバーの意見のみならず、広く公開の場でも意見を求めることも大切ではないか。
  7. 学会に構造的な受け皿、土台を築くべきではないか。活動家をどう組織していくかであり、研究会にこだわらず新しい組織を作るなどしないと、またアイデア倒れに終わってしまう。


*参考:現行組織概略図(以下) 本部のみ

総会 理事会総務・財務 ・功績賞委員会
・坂井記念特別賞委員会
・電子化専門委員会
 
編集・出版 ・学会誌編集委員会・Best Author賞委員会
・論文誌編集委員会・論文誌委員会
・出版委員会
 
調査研究 調査研究運営委員会 各領域委員会研究会・研究Gr(シンポジウム、小規模国際会議等)
各調査委員会 
事業 ・全国大会関連委員会(プログラム委員会等)
・講習会関連委員会
・連合大会関連委員会
・プロシン関連委員会
 
国際 ・国際委員会 



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